今年も田ぼに水が入り、田植えが始まりました。
フィールドに立つと、田ぼの至るところでカエルの鳴き声が大音声で聞こえて参ります。
この時期、田ぼのカエルが、ナマズの主食と言っても、おかしくはないくらい、沢山のカエルたちが、おたまじゃくしから卒業して、水路や河川へと旅だって行く。
さて、そんなカエルですが、ナマズ釣りでは、昔から「ポカン釣り」と言われる釣法があります。
ナマズのその貪欲な性質を利用した「ぽかん釣り」は、その昔、多摩川の中・下流の支流や農業用水路などで,ナマズの生息している水域で行った漁法だと伝えられています。
カエルの足に釣り糸を結び、そのまま針は尻から背中にかけて通し、水面をカエルが跳ね泳ぐように、ポチャン、ポチャンと音を立てて誘う釣り。
釣りキチ三平の「ペンペン釣りとポカン釣り」でも、この釣り方が紹介されています。
けれども、今の時代、ルアーという便利なものがありますから、わざわざ生き物を捕まえて「ポカン釣り」をするのはナンセンス。
殺生をしてまで、釣りを楽しむには、ちとカエルには気の毒のような気がします。
もともと、雷魚やバス釣りなどに使われるフロッグ。ウィードポケットやブッシュの奥に潜むターゲットを狙うために開発されたものなので、フックが上向きで、ほぼどれもがウィードレス仕様。
捕食ベタなナマズには、通常のサイズで、且つフックが標準仕様のものはミスバイトが多く、総じてナマズ釣りには向いていない。
ノーマルタイプで使用するなら、口に収まる小サイズが断然いい。
そんなことで、アマガエルくらいのサイズで、カエルの疑似餌ルアーはないかと、釣り具屋で、いろいろ商品を物色していたら…。
ひとくちサイズがありました。
Lure GELLOG 全長:約4㎝
ポカン釣りは、古くから伝わる漁法であり、ナマズの習性を利用したナマズ釣り最強のメソッド。
次の釣行では、田んぼの水路を中心に、このルアーを使った、このポカン釣りを紹介したいと思います。