濁流のナマズを狙う 其の弐

前回の続きです。

2ケ所目の場所は、最初に訪れた所よりも、更に川の勢いも増し、激しい状況。ここは、普段でも水深が2.5mくらいある場所。

排水口からも、激しく水が注ぎこまれ、この日は、河川全体が水深4mほどになっていました。普段、浅い水深では、トップへの反応はよいものですが、3mを超える場所となると、やはりトップのルアーへの反応は相当鈍いようです。

 

まして、4m以上にもなると、もうこれは顕かに困難を極めるのではないかと思っていました。現地に到着直後、先ほどまで、止んでいた雨が再び、激しい音を立てて、降り出しました。

 

キャストしてもまったく反応がなく、場所を移動しようと考えていた所、急に降り出した雨音に反応したかのように怒涛のバイトが始りました。濁流のコーヒー色した水面から、尻尾だけが見え隠れしながら、何匹もルアーに絡みついてきます。

 

そう!  水深が4mもあるのに、大雨と共にたくさんのナマズの群れが顔や背びれを出して表層まで浮いてきている!

 

濁った水面から、姿を現し目視で確認ができるほどに…。

これには正直、驚きました。

 

昨年も同じようなケースに遭遇しましたが、釣りをしている僅かな時間の中で、何十匹も表層へ集まってくるという神秘的な現象に再び出くわしました。

 

ナマズは、大雨による増水によって、小魚や虫などの餌が流れ込むことを本能で知っている。
雨が降ると、川から押し流されてくる表層に浮いた餌を求めて上がってきている。

 

これが雨の日にバイトが増える! と言われる所以なのだろうが、どうも普段の餌を求める状態とは異なる気がする。

 

大荒れしている川での生存は命がけ。九州に台風が来るか来ないかと言われていたその日。

 

この大きな気圧の変化に著しく反応していたのは、自身の生き残りをかけた食料の調達だったのかもしれない。

ナマズの生態に関しては、まだ我々が知らないベールに包まれた内容も多い。

その後、雨は激しさを増し、カミナリを伴い出したので、この場所はここで終了。

帰りの帰路につく途中、また雨が止んだので、3つ目のポイントへと向った。

 

釣行は、つづく…