宝満川のルーツを探して

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太宰府市の北東にそびえる、ここ宝満山は、古くから霊峰として崇められ、山頂の巨岩上に竈戸神社の上宮があり、英彦山、背振山と並ぶ修験道の霊峰。

 

古くから神の宿る山として崇められ、平安時代には唐に留学する、天台宗の開祖、最澄が渡航の安全を祈った所と言われ、麓には寺が建てられ、多くの僧や山伏がいた神聖な山だと伝えられる。

 

宝満山の名前の由来も神仏習合によってこの山に鎮座する神が「宝満大菩薩」とされたことから、宝満山と言われるようになった。

 

大宰府政庁の鬼門(北東)の方位にあたり鬼門封じの役目といわれており、その時代としては、重要な役割を果たしていたと思われる。

 

実は、私が普段から釣りをしている宝満川。その源を辿れば、この宝満山になる。

 

一度は、その源流を育む山に登ってみたい。

 

そんな気持ちを数年前から、強く掻き立てられていたのだが、実は先日、その念願である、その宝満山に、友人たちとはじめて登った。

 

当初は、ひとりで登るのは心細い。出来れば何人かで登ってみたい。

 

そんな理由で、パワースポット巡りをしてみないか!?  と、釣りをしない友人に気軽に声をかけたつもりだったのだが…。

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麓のかまど神社に参拝し、山登りが無事に出来るようにお願いしてから、いざ出発!  最初は、和気藹々で登山開始。

 

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山へ入って早々、正直、驚きました。

 

宝満山の緑

登山口に入った途端、その場の空気がガラリと変わったのだ。

 

まるでマイナスイオンのシャワーを浴びるかのように、清々しい空気が体中を駆け巡る。

 

「ショーシャンクの空に」 風
映画 「ショーシャンクの空に」    ぽいね (笑)

 

自分だけではなく、皆、一様に、「空気が変わった!」と連呼する。

ここは、言伝え通り、理屈抜きに、ほんとに神聖な場所なのかもしれない。

 

 

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登り出してすぐに池が見える。回りが緑で囲まれているせいか、池の色が青くて結構深そうだ。魚らしき姿は見つけられなかったが、この池は、山からの水が貯まったものなのだろう。

もしいるとすれば、古代魚のタキタロウみたいなやつが棲んでいる筈(笑)

 

 

山を登り出したのが、平日の朝、6時30分。

 

そんな早い時間だというのに、行きかう人々のなんと多いことか。特に中高年の方が圧倒的に多いのには驚いた。

 

山ガールなんか、ちっともおらん。(笑)

 

中には、年間、100回以上も、この山へ登る人たちがいると聞いたことがあるが、この山に魅了され、幾度となく登る理由が何となく分かる気がする。

 

 

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そして、4合目に入ると

「あった~!!  水!!」 先頭の友人が叫ぶ。

 

そう、この場所から水が湧き出ている。 とても冷たい。

ちょろちょろと湧き出るこの水が、きっと麓近くの池まで流れ出て、宝満川になっているのだろう。

 

きつい思いをしながらも、宝満川の源流を見られただけでも、この山に来た甲斐があるというものだ。

 

普段から釣りをしている、あの大きな大河になることを考えると、とても感慨深い。

 

目標は、達成したから、ここで帰ってもよかったけれど。パワースポット巡りだけにねー(笑)

 

しばらくここに滞在して英気を養う。

 

山を登る途中には、至るところに祠や巨石に刻まれた文字など、修行をしていた痕跡が残っている。

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5合目の案内版と大きな石には、「殺生禁断」という文字が大きく刻まれている。

 

この意味をネットで調べてみると、

>仏教の慈悲の精神に基づいて、一定地域で鳥・獣・魚などを捕獲したり殺すのを禁じること。

伊勢の阿漕ケ浦は、殺生禁断の場所として有名で、網を入れた漁師が簀巻きにされて海中に投ぜられたという伝説が残っている。

長く殺生禁断の霊域でしたから、今でもさまざまな野生動物が棲息しています。

 

とある。

ひょっとしたら、4合目までは、下界を現し、5合目より上は、天界を現し、無駄な殺生をさせない聖域を設けることで、修行者としての自覚を促していたのかもしれない…。

 

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他にもいろいろな、史跡を眺めながら、皆話しが弾む。

 

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そして、その後…。

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山頂までの道のり険しく、過酷な旅がひたすら続く。

 

この長い石の階段。登るだけでやっとこさ。

 

昔のひとは、後世の人たちが山頂へ安心して目指せるように、この場所に幾度も大きな石を運び続けたのだろう。

 

どれも、ひとつひとつ丁寧に積み上げている。

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機械もない時代に、この途方もない労力を考えると本当に頭が下がる。

 

 

そして…

 

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8合目まで来ると、佳境に入る。足場も狭くなり、鎖やロープなどが設置してあるほど。階段の傾斜が凄すぎて、足がパンパン、ガクガク…。

 

 

頂上を見たい。

 

 

その一心だけが、体を突き動かす。

 

 

 

最後は鬼の形相(笑)

 

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最後の一段を登り終えた時、パノラマのように美しい風景が目の前に広がる。

 

 

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雲がこの下にあって、この場所が宙に浮いているような錯覚を覚える。

 

まさに、天空の城。

 

 

山頂からの眺めは、実に最高だった。

 

 

歴史を伝える史跡の数々、素晴らしい自然、美しい登山道・・・

 

 

 

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記念に残る、本当に素晴らしい一日となった。